ヨーロッパのアンティーク & ナチュラルカントリー雑貨のお店 KOKON*

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2008年5月16日〜26日、イギリスへ行ってきました。
アンティーク雑貨の買いつけ旅行の様子を、ご紹介します。

 
2008年5月18日(日) 3-3. バスにのって

11:35 少しだけ乗りなれた路線バスに乗って、
半年前に訪れたアンティークショップのある、小さな町を目指す。

イギリスの田舎の路線バスは、たいてい、
行き先によって運賃が違うので、
乗車時に、運転手さんに、行き先と、
シングル(片道)かリターン(往復)かを告げて、
チケットを発券してもらう仕組みになっている。

でも、ここがイギリスのバスの不思議なところで、
シングル1枚と、リターン1枚が、ほぼ同じ値段なこともあれば、
リターン1枚より、シングル2枚の方が安いこともあったりもして。

その上、前述の通り、おなじ区間でも、
複数のバス会社が運行していたりする上に、
別のバス会社の便で帰るなら、往復チケットは使えなかったりするから、
ほんとにややこしい。
たいていは、運転手さんが、
なるべく安くなるように考えてくれるから、心配はいらないのだけど。

今回は、スケジュール的に、帰りのバスは
別のバス会社の便になる可能性も高かったので、
シングルチケットを購入して、念のために、
「目的地についたら、教えてください」と言って、
運転手さんからよく見える席に座った。

シングルチケット 2.8ポンド(約 609円)で、
片道40分の旅に、出発!

↓画像クリックで拡大します。
前に見えるのが、切符売り場つきの運転席。 イギリスは、車窓からの眺めが素晴らしい。

レンタカーの車窓から見るイギリスの田舎の景色が大好きな私にとって、
レンタカーを使わない今回の旅は、あののんびりとした風景が見られない、
寂しいものになると思っていたのだけど、
バスに乗って10分もすれば、窓の外は、丘、丘、丘!!

レンタカーを使わなくても、このしあわせな景色を見れたんだ!
ちょっと不便な路線バスの旅が、大好きになっていく。


路線バスは、日本では考えられないような速度で、
広大な丘の間を、村から村へと、走りぬけていく。

日曜だからか、乗客はまばらで、
小さな村のはずれや、牧草地と牧草地の間の、
どこから人が来るのかわからないようなバスストップで、
人が乗ったり降りたりする程度。


小さな村のバスストップで、ステッキとハットの似合う、
ちょっと発音の聞き取りにくい、気難しそうな老紳士が乗車してきて、
わたしの前の席に、姿勢よく座った。

しばらくすると、今度は、とても大きな犬を連れた女性が乗ってきた(!)。
とことこと車内に乗り込んできた、その大きな犬は、
慣れた様子で、老紳士の斜め前の、車椅子用のスペースに、
ぺたり、と座り込んで、くつろぎはじめた。

と、その途端に、老紳士が体を大きく乗り出して、
目を細めて、犬に話しかけ、頭をなで、
初対面らしき飼い主の女性と、それはそれは楽しそうに談笑しはじめた。

日本から来たばかりのわたしは、
路線バスに、盲導犬でもない、普通の犬が乗車してくることにも、
それを見守るまわりの人たちのあたたかい視線にも、驚いた。
知識としては知ってはいたけれど、イギリスは、ほんとうに犬の国なのだ。


犬と飼い主が下車してから、手持ち無沙汰になったらしい老紳士は、
今度はこちらを振り返って、「どこから来たの?日本?中国?」と、
わたしに話しかけはじめた。

そこから彼は、いろいろ話をひろげようとしてくれるものの、
英語がそれほど堪能ではない私には、
彼の、老人特有の、子音のはっきりしない発音が、うまく聞き取れなくて、
何度も聞き返してしまい、さっきの女性のような、
楽しい話し相手になることはできなかった。


路線バスならではの、のんびりとした雰囲気を堪能した頃、
車窓から、見覚えのある景色が見えてきた。

この道、覚えてる!
私はあわてて、下車を知らせるボタンを押して、
無事に、目的地のバスストップで降りることができた。

さあ、まずはスーパーへ寄って、段ボール箱探しだ!