19世紀の贈り物 イギリスのマーマレードポット 02
1906年に、イギリスがアメリカからガラス容器を作る機械を購入するまで…、
つまり、イギリスにまだガラス容器がなかった頃、
ママレードジャムは、こんな愛らしい陶器ポット入りで売られていたのだそう。
このポットも、そんな、100年以上前の遺産のひとつで、
昔イギリスで販売されていた、JAMES KEILLER & SON'S社のDUNDEEマーマレードのパッケージ。
JAMES KEILLER & SON'S社のマーマレードは、現在でも販売されているけれど、
陶器の容器で売られていたのは、1797年から1950年頃だそう。
こんな素敵なポットに入ったママレード、食べきるのが楽しみだっただろうなぁ。
100年以上に捨てられた割れ物を、土の中から発掘したものなので、
何箇所かにうっすらとヒビが入っていたり、小さな欠けがあったりもするけれど、
こんな年代もののポットが、割れずに残っていてくれたということだけでも、奇跡的。
これは中でも、表面には目立つダメージはまったくなく、ツヤも残っていて、
特にすばらしい状態のアンティークポット。
清潔感も損なわれていないので、キッチンでも使いやすそう。
DUNDEEのママレードジャーにも、いくつかタイプがあるけれど、
このポットは、背が高くて、少し細身で、クリームががった色合いが特徴。
どっしりとした安定感があるから、キッチンツール入れやペン立てにしたり、
観葉植物のポットカバーにしたり、小物入れにしたり…。
100年の時を越えて、ふだんの暮らしの中に取り入れられる、とても愛らしいポットです。
高さ約 11.5cm、直径約 7.5cm。