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5. アンティーク手巻き時計のこと

何十年という時を経た今も、
カチコチと、レトロな音で変わらず時を刻んでくれる、
愛すべき、アンティークの手巻き目覚まし時計たち。

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日本で人気の、白色ベースのもの。 こちらはレトロな赤色がかわいいタイプ。 色も大きさもデザインも、さまざま。

何代にも渡って使い続けられるほどしっかりと作られ、
電池 を使わず、レトロで愛らしいルックスはそのままに、
今もなお、実用品として使い続けられるゼンマイ時計。

電池さえ入れておけば毎日正確に時を刻んでくれる時計が
どこでも売っているこんな便利な時代に、
この、毎日ゼンマイを巻いてあげないといけない時計が、
じわりじわりと、注目を集めている。

それは、この時計ならではの、
毎日かならず時計と向き合う、という儀式が、
有限にして無限な時間というものの意味を考えさせてくれ、
疲れた心を、ほっと癒してくれるせいかも。



KOKON*でも、入荷したその日に売り切れてしまうことも多い
人気のアンティーク目覚まし時計たち。

その世界は深く広いけれど、今回は、
今までKOKON*で取り扱ったことのある時計たちを、
整列させてみよう。


まずは、独立前の旧チェコスロヴァキアの時計メーカー『Prim』のもの。

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とぼけた表情が愛らしい。ボディは黒 ダブルベルタイプ。 個性的な青色が素敵。

KOKON*がはじめてフランスでみつけたのが、左端の時計だった。

即日売れてしまったこの時計のおかげで、
アンティーク時計の人気の高さとその魅力を知り、
ヨーロッパから、何度もアンティーク時計を取り寄せることになった。

そうしてオランダの時計屋さんから届いたのが、
おなじPrim社の、オレンジ色の時計と、青色の時計

こうして見ると、おなじ会社のものでも、
色もデザインも大きさも、それぞれまったく異なることがわかる。



おなじ会社の時計を探して取り寄せてみたものの、
やっぱり最初の時計に似たものがほしい、という声をいただいてみつけだしたのが、
旧チェコスロバキアのものとそっくりなデザインがある、
ドイツの時計メーカー『HEMA』のもの。

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こちらはレトロなワイン色。 清潔感のある白色が、かわいい。

この、ワイン色の時計と、白色の時計、
どちらもPrim社のものにあまりに似ているので、びっくりした。

別の会社どころか、別の国で作られたのに、
これほどまでにそっくりだなんて、さすが地続きのヨーロッパ。


また、おなじドイツHEMA社には、こんなデザインの時計もある。

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東ヨーロッパでよく見るレトロな赤色。 大人びた文字盤が魅力的。

左の、テントウムシみたいなレトロな赤色が愛らしい時計や、
右の、大人びた文字盤にグリーン色が素敵な時計も、
なんとも個性的で、愛らしい。


おなじドイツの別のメーカーの時計にも、
こんな、さわやかで愛らしいものが。

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なんとも素敵な色合い。

こちらの水色が素敵な時計は、
1815年設立の、ドイツ『WEHRLE』社のもの。



そして日本でもとても人気のある、
フランスの時計メーカー『JAZ』の時計。

JAZの時計は、マークでその年代が見分けられ、
1910年から1940年までに作られた時計が、鳥のマークなし、
1941年から1967年までのものが、しっぽが下向き、
1967年から1975年のものが、しっぽが上向き、だそう。

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1910年〜1940年。 1941年〜1967年。 1967年〜1975年。



まず、初期(1910年〜1940年)のものは、こんな感じ。

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初期のJAZ社の目覚まし時計。

最初の頃のJAZの時計は、
大きさもあり、意外とゴツゴツとしていたよう。

初期に作られたものは希少なようで、
探してもなかなかみつからない。



次に、中期(1941年〜1967年)に作られたもの。

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細部にまでこだわりが感じられるモデル。
 
おっとりと古ぼけたような色合い。  
 
なんともやさしいカラー。 レトロ感いっぱい。

ボディの色はそれぞれ、
シルバー、シルバー、ふんわりとしたミントグリーンレトロなレモンイエロー

このあたりは、JAZお得意の、繊細でフェミニンな雰囲気。


でも、中期のJAZには、こんな個性的な時計もあった。

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小さなボディがたまらない。

他の目覚まし時計たちとは、ボディの形状からしてまるきり違う、
とても個性的でかつ、とても美しい時計


↓画像クリックで拡大します。
他とはまったくちがう、シックな雰囲気。

こちらも、直径6cmという手のひらサイズが愛らしい、
めずらしいサイズの、凝ったデザインの時計



そして、こちらが後期(1967年〜1975年)に作られたもの。

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洗練された雰囲気。 落ちついたワインカラーが愛らしい。 清潔感のある、人気の白色。

シルバーワイン色白色
どれも、清潔感のある白色の文字盤とのコントラストが美しく、なんとも完成度が高い。


こうして並べてみると、
時とともに少しずつデザインが変わっていった様子がわかって、おもしろい。



手巻きの目覚まし時計、と言っても、
そのデザインにはそれぞれ個性があるように、
裏面のネジのデザインも、さまざま。

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中期のJAZの時計。 こちらも中期のJAZ社のもの。 Prim社のもの。


アンティークのゼンマイ時計は、通常、
毎日決まった時間にゼンマイを巻いてやるのが良いとされる。

ゼンマイ時計は、
ゼンマイの巻きはじめから、巻き終わりにかけて、
徐々に、時間を刻む速度が変わり、
しっかり巻いてあるほど、より正確な時間を刻むためだ。

また、温度変化の影響を受けやすく、
冬の屋外など、寒すぎるところでは、
中のオイルが固くなって、一時的に動かなくなったりもするけれど、
室内であたためてあげれば、また正常に動き出す。

針の進む速度は、裏側の調整ネジで微調整することができ、
調整ネジは、+か−の方向に1目盛り動かすと、
それぞれ、一日1分程度、針の進む速度が変わるので、
ある程度の誤差は、自分で調整することができる。

↓画像クリックで拡大します。
一番下にあるのが調整ネジ。 こちらは針をさしこんで。

右のように、調整レバーが見えていないタイプのものも、
中にレバーがあるので、針などの細いものをさしこんで
そっと動かしてやれば大丈夫。


調整ネジでは調整しきれないほどのズレがある場合は、
時計専門店でオーバーホールという修理をしてもらうか(費用は数千円)、
自分で裏のカバーをあけて、オイルをさしてやることで
また正常に動き出すことも多いそう。



また、ときどき『Repetition』という表記がある時計があるけれど、
これは、目覚ましのベル音が、数回にわたって鳴る機能のことで、
今で言うスヌーズ機能のようなもの。

↓画像クリックで拡大します。
鳥のマークの下に注目。 こちらは秒針の下に。



また、ネットショップではなかなか伝えられないけれど、
時計の針のすすむカチコチ音や、アラームのベル音も、
ひとつひとつ、かなり個性があるので、
いくつか集めて、比べてみるのも楽しい。


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