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3. Hovis(ホーヴィス)のこと
アンティーク雑貨好きの人なら、一度は目にする、
ふるぼけた、サビサビのパン焼き型。
ナチュラル系インテリア雑誌などでもよく見る、
あのたまらなく味わいのあるブレッド型で、一番有名な物と言えば、
イギリスでは知らない人がいないほどの老舗小麦粉メーカー・Hovis社のものだ。
↓画像クリックで拡大します。
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アンティーク雑貨の定番・HOVISのブレッド型。
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小さなサイズも人気。
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HOVIS(ホーヴィス)社は、1886年に、
Staffordshire(スタフォード州)出身の製粉職人・Richard "Stoney" Smith氏が設立した、
『Smith’s Patent Germ Bread』という会社が前身。
この会社は、おいしいパンの製法を独自開発し、
公募で決めた『HOVIS』というブランド名を用いて、
小麦粉を製粉し、それを、パン焼き型とともに、他のパン屋に販売していた。
『HOVIS』というブランド名は、設立当初に、
国際コンペでブランド名を募集して決められたもので、
ラテン語で「男性の強さ」という意味の『short for hominis vis』からとって、
Herbert Grime氏が命名したもの。
次点候補は、幼児英語で「おいしい!」という意味の『Yum Yum』だったそう。
1895年頃には、合成の保存料や香料を使用しない健康志向のHOVISのパンは、
1週間で100万個もの売れ行きになり、とても有名になった。
当時のラインナップは、1ポンド(約500g)、2ポンド(約1kg)、
「ジュニア」と呼ばれる8オンス(約230g)、
わずか1ペニーで買える「ミニ」の、全4種類。
1918年に、正式に『Hovis Limited』という会社になり、
1925年には、『Don’t say Brown, say Hovis』という、
有名なキャッチコピーが誕生。
1939年-1945年の第二次世界大戦中は、
『Make Hovis your Ration』や『Thin Slices make Hovis go Further』という
戦時中ならではのキャッチコピーが用いられた。
1955年には、『Don’t say Brown, say Hovis』のキャッチコピーは、
TVCMでも放送され、とても有名なものに。
1973年には、TVCMは、Shaftesburyという小さな村の、とても急な坂道を、
HOVISの配達の少年が、大きなカゴのついた自転車を押して懸命に歩くものとなり、
これが、HOVISを代表する広告のひとつとなる。
↓画像クリックで拡大します。
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有名な「HOVISの丘」の写真ポストカード。
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その後、幾度かの合併などを経て、現在もHOVISは、
イギリスで一番有名な小麦粉とパンのメーカーとして愛され続けていて、
HOVISのロゴの入ったパンは、今でもスーパーには必ず並んでいる。
…と、HOVISの120年以上に渡る歴史は、ざっとこんな感じ。
そして、当時、HOVISの小麦粉を使っていた
パン屋さんにだけ支給されていた、
『HOVIS』のロゴが入ったブレッド型(パン焼き型)が、
今でもアンティークファンの間で、愛され続けている、というわけだ。
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いろいろなタイプがある、ブレッド型。
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時代とともに、ロゴも変わったよう。
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こちらはちょっと大きめの型。
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アンティークらしさ満点に育ったもの。
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ミニ型にも、微妙な違いが。
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こちらは底面にも文字があるタイプ。
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このブレッド型は、もともと非売品だったために、
イギリスのアンティークショップをまわってみても、なかなか手に入らないのが難点。
箱型という、使いやすい形状に加えて、
もともとがオーブンで使用されるために作られたものなので、
とっても丈夫なのが、このブレッド型の人気の秘密。
ガーデニングの国・イギリスに習って、プランターがわりにする他、
棚にそのまま飾ったり、小物入れにするのはもちろん、
状態の良いものを綺麗に磨いて、『HOVIS』の文字入りのパンやケーキを焼く人も。
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この底面のロゴが、業務用ならでは。
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ミニ型にも、ロゴ入りタイプが。
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HOVIS社は、その長い歴史の中で、パンや小麦粉や焼き型だけでなく、
『HOVIS』のロゴの入った、数々の販売促進グッズも、世に送り出してきたのだけど、
それらがまた、ひとつひとつとても愛らしいので、
イギリスのコレクターを中心に、今でもとても人気あり、
古い物でも、状態の良いまま、人の手から手へ渡っている。
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Carltonware製HOVISグッズの代表、 陶器の食パンみたいな、トースト立て。
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大きな取っ手がかわいい、マグカップ。
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ゆで卵専用の食器、エッグカップ。
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テーブルに置きっぱなしにしたくなりそうな、 フタつきシュガーポット。
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これまたかわいい、ソルト&ペッパー入れ。
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こちらはめずらしい白色タイプ。
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こちらはブレッドケース(パン入れ)。 フタはなくなってしまったよう。
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こんがり焼けた色がおいしそうな、 フタつきのバターケース。
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どっしりとした重量感のある、 本物の食パンみたいに大きなティーポット。
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KOKON*でも扱ったことのある、
イギリスの有名な窯元『Carltonware(カールトンウェア)』のロゴ入りの
食パンの形をしたトースト立てや、バターディッシュ、ソルト&ペッパー入れ、
ティーポットや、マグ、エッグカップ、シュガーポット、ブレッドケースなどの他にも、 お皿や、手芸用の指貫などなど…本当にいろいろな物が作られていたよう。
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HOVISの有名な広告を再現したポストカード。
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1895年のHOVISの広告。
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1950年のHOVISの広告。
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そして最後に、イギリスの大手メーカーと言えば、
忘れちゃいけないのが、ミニカー。
当時のかわいい業務用クラシックカーを、
大人のコレクター向けにしっかりと再現してある、HOVISのミニカーたちも、
これまた立派な、HOVISグッズ。
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1934年頃に、実際に商品の運搬に 使われていたモデル。
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こちらも実際に走行していたHOVISトラック。
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Hovisの広告が入ったロンドンバス。
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