ヨーロッパのアンティーク & ナチュラルカントリー雑貨のお店 KOKON*

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2. Virol(ヴァイロール)のこと

やわらかな色合いとぽってり感が上品でかわいい、
イギリスアンティークの定番、Virolのポット。

『Virol(ヴァイロール、ヴィロール)』とは、
1860年頃〜1950年代まで、イギリスで発売されていた、
牛の骨髄液の濃縮エキスから作られた、子供用の栄養補助食品。

今で言う、コンソメのようなもので、
タマネギなどのスープに入れて、食べられていたのだとか。

お味の方は、濃厚で、ドロドロとしていて、
決しておいしいとは言えない、子供泣かせな物だったそうだけど、
安価で、栄養価も高かったので、体の弱い子供だけでなく、
病人や、労働者階級の人たち、戦争に出ている人などに、とても重宝されていたそう。


アンティーク雑貨の世界で、Virolと言えば、
ぽってりとした厚みのある、陶器のポットが有名だけど、
1915年までは陶器のポットで、1920年頃からは、茶色のガラス瓶入りで販売されていたよう。

↓画像クリックで拡大します。
大・中・小の3種類を並べてみました。 後期のガラスボトルは、ロゴが少しちがう。 Virolの、1950年頃の雑誌広告。

このふるいふるいポットは、当時、Virolの販売に使われていた容器で、
今で言うところの、液体スープストックの瓶詰めの瓶のようなもの。

陶器ポットには、全部で6種類のサイズがあって、
大・中・小の3つ以外の、業務用の特大サイズなどは、
かなりめずらしいようで、現地でも、なかなか出回らないよう。



1860年頃〜1915年と、約55年の長い歴史を持つ、Virolの陶器ポットも、
アンティークポットの例に漏れず、その歴史の中で、少しずつ、
ポット自体の形や、ロゴのデザインなどが変わっていったそう。

口の部分の形など、いくつか見分け方があるようだけど、
有名なのは、『Virol』の大きな文字の上にある、楕円形のマークでの見分け方。

1880年以降に生産されたものは、楕円形のマークの中に、
縦書きで『Virol』と書かれている。

一方、1860年〜1880年の、ごく初期の頃に生産されたものは、
「ボーン・イン・ハンド」と呼ばれ、楕円の中に、
骨を握った手のイラストが描かれているのが特徴。

ボーン・イン・ハンドは、レア(希少)とされ、
現地でも、ほかのタイプと比べて、とても高い値段で取引されている。

↓画像クリックで拡大します。
1880年以降の、ノーマルタイプ。 1860年〜1880年の、初期にのみ生産された、
レアタイプ。

楕円形部分に注目。 ボーン・イン・ハンド(骨握り)タイプ。


また、希少な骨握りタイプの中でも、さらに、
ロゴマークの右下に、小さく「
LANCET」の文字が入っているものは、さらに希少とされている。

↓画像クリックで拡大します。
ノーマルタイプ。 通常のボーン・イン・ハンドタイプ。 右下の文字が、レアの証。
(赤いラインで印をつけてみました)


Virolに限らず、こういった、イギリスのアンティークポットやボトルは、
当時、食べ終わると土の中に埋めたり、海に捨てたりしていたのだそうで、
それを、Diggerと呼ばれる人たちが、泥まみれになりながら、
土の中から掘り返し、綺麗に磨いて、現代によみがえらせている。

約130〜60年前の割れ物なので、掘り返してみても、大半が使い物にならないそうだけど、
当時の人たちが、割ったりせずに、そのまま土の中に埋めてくれたおかげで、
今の時代まで、こんなに綺麗に残っているものもあるのだから、ありがたい。


完璧なコンディションのものは、そのまま観葉植物などのポットとして、
水が漏れてしまうようなコンディションのものでも、
歯ブラシや鉛筆、キッチンツールなどを立てたり、
しっかりとした容器に入れたグリーンの、ポットカバーにしたり、
ドライフラワーやプリザーブドフラワー、アートフラワーなどを挿したりと、
インテリアのアクセントとして、とても人気。


まるで新品のようにツヤツヤとしている物から、
アンティークらしい、かすれた風合いの物まで、状態は様々。

また、おなじタイプの、おなじぐらいのサイズの物でも、
微妙にシルエットが違ったり、ロゴのフォントや印刷の濃さが違ったりするので、
ピンとくる子を探すのが、また楽しい。


↓画像クリックで拡大します。
1880年以降のノーマルタイプと思われるが、
最下部に『G』の文字が入った、めずらしいもの。