ヨーロッパのアンティーク & ナチュラルカントリー雑貨のお店 - アンティークKOKON*
二枚並んだノスタルジックな優しい色あいの写真が印象的な、 イギリスアンティークの、ステレオスコープ(3D眼鏡)用の立体写真(ステレオフィルム)。 しっかりとした厚みのある、封筒サイズの台紙に並んだ、 おなじ絵柄の、2枚の家族写真。 この、ちょっと変わったフォトカードは、 1949年にスコットランドのダニエル・ブリュースターによって発明され、 1860年代には、イギリスをはじめとした各国で爆発的なブームとなった、 『ステレオスコープ』という装置で見るためのもので、 ステレオスコープを通せば、描かれている風景が 立体になって見られる、というもの。 イギリスやフランスには、 当時のコレクターたちが残した こんなステレオフィルムが今でも残されているけれど、 そのほとんどは、第一次世界大戦の様子などを写した、 戦争記録や、偵察などのために撮影されたと思われる軍事写真ばかりで、 こういった、何気ない素朴な風景などを写したものには、 なかなか出会えない。 素晴らしい笑顔の女の子が印象的なこの写真は、 ロンドン西部のHammersmith(ハマースミス)駅近くの、 テムズ川の川辺で1940年以前に撮影されたものだそう。 全体的に、古い写真らしい退色などは見られるものの、 シミや擦り傷といった大きなダメージはなく、 アンティーク感たっぷりで、インテリアとしてはこの上ないコンディション。 このままインテリアとして飾るのはもちろん、 ステレオスコープでのぞいてみるのも、 とても楽しそう。 高さ約 9cm、幅約 18cm。