ヨーロッパのアンティーク & ナチュラルカントリー雑貨のお店 - アンティークKOKON*
二枚並んだノスタルジックな優しい色あいの写真が印象的な、 イギリスアンティークの、ステレオスコープ(3D眼鏡)用の立体写真(ステレオフィルム)。 しっかりとした厚みのある、封筒サイズの台紙に並んだ、 おなじ絵柄の、2枚の風景写真。 この、ちょっと変わったフォトカードは、 1949年にスコットランドのダニエル・ブリュースターによって発明され、 1860年代には、イギリスをはじめとした各国で爆発的なブームとなった、 『ステレオスコープ』という装置で見るためのもので、 ステレオスコープを通せば、描かれている風景が 立体になって見られる、というもの。 イギリスやフランスには、 当時のコレクターたちが残した こんなステレオフィルムが今でも残されているけれど、 そのほとんどは、第一次世界大戦の様子などを写した、 戦争記録や、偵察などのために撮影されたと思われる軍事写真ばかりで、 こういった、何気ない素朴な風景などを写したものには、 なかなか出会えない。 『Byways in Surrey; Effingham to Abinger』のタイトルがつけられている この写真は、ロンドン郊外の町・エフィンガムから、 約16km離れたアビンガーへ南下する道を撮影したもののよう。 裏面には、タイトルのほかに、 「1939年2月14日10時10分」という撮影日時をはじめ、 撮影に使用したフィルターや、レンズ、 シャッター速度などのカメラの設定まで、 とても細かく記されていて、 カメラ好きにはたまらない逸品。 写真自体の保存状態も大変よく、 大きなダメージも見られないので、 このままインテリアとして飾るのはもちろん、 ステレオスコープでのぞいてみるのも、 とても楽しそう。 高さ約 9cm、幅約 17.5cm。