カチコチ、永遠に刻み続ける 手巻きの目覚まし時計 08 (JAZ社)
フレンチアンティークらしい、くすんだグリーンのボディがたまらない、
アンティーク時計の名門・フランスJAZ社の、ゼンマイ時計。
アンティークの時計のことを勉強していると、
かならず行き着くのが、JAZ社の時計。
とにかくかわいくて、ファンが多くて、
それだけに高値で取引されている…という知識はあったけれど、
実際に目にしてみて、一瞬で、その魅力の虜になった。
ヨーロッパのアンティークゼンマイ時計は、
たいていどれも、素朴でかわいい。
けれど、JAZ社の時計は、繊細な手腕を駆使して美しさを極めた、
とっておきの小さなフランスの菓子のように、
細部までとことん凝っていて、見れば見るほど、その魅力が滲み出してくるのだ。
JAZ社の時計のシンボルとも言える、
鳥のマークのパターンからして、この時計は、
1941年〜1967年の間に作られたもののよう。
ほどよい落ち着きがあって、くすんでいるのに、
どこか軽やかさを感じさせる、絶妙な色合いのボディ。
そのグリーンに似合う、清潔感ある白の文字盤に、
おとなしめだけど愛嬌があってかわいらしいフォントの数字たち。
時計本体の、控えめだけど個性あふれる雰囲気をこわさないよう、
ちょこん、とつけられた、アラームボタンに、ちいさな二本足…。
ディテールのひとつひとつに、現代の大量生産モデルにはない、
古き良き時代の、細やかな美的感覚がうかがえる。
フランスでは、JAZ社の時計は、
もう動かなくなってしまったものもコレクション用として売られていたりするけれど、
この時計は、今でもちゃーんと、カチコチカチコチ、
パリジェンヌの足音みたいな、ちょっと軽快な音で、時を刻んでくれる。
残念ながら、アラーム機能はおかしくなっていて、
目覚まし時計としては使えないけれど、
時計としての機能が失われていないことだけでも、本当に嬉しい。
自分だけのお気に入りの時計として、ベッドサイドに置くのはもちろん、
リビングやアトリエにおいて、掛け時計のかわりに使うのも、オシャレ。
毎晩ゼンマイを巻く時間まで愛おしくなる、
とっておきのアンティーク時計です。
本体直径約 9.5cm、高さ約 10cm、奥行き約 5cm。
商品名 |
カチコチ、永遠に刻み続ける 手巻きの目覚まし時計 08 (JAZ社) |
販売価格 |
0円 |
在庫数 |
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この時計は、若干のズレがあり、
一日に数分ぐらいのペースで、針が速く進みます。
手巻きのゼンマイ時計としては、正常とされる範囲内ですが、
実用にあたっては、オーバーホールなどの修理にお出しいただくか、
毎日、ゼンマイを巻く時に、時刻を少し補正していただくのが良いかと思います。
とてもふるい時計ですので、ご理解の上、お求めください。
ゼンマイ時計のこと。アンティークのゼンマイ時計は、通常、
毎日決まった時間にゼンマイを巻いてやるのが良いと言います。
ゼンマイ時計は、ゼンマイの巻きはじめから、巻き終わりにかけて、
徐々に、時間を刻む速度が変わり、しっかり巻いてあるほど、
より正確な時間を刻むためです。
また、温度変化の影響を受けやすく、
冬の屋外など、寒すぎるところでは、
中のオイルが固くなって、一時的に動かなくなったりしますが、
室内であたためてあげれば、また正常に動き出します。
針の進む速度は、裏側の調整ネジで微調整することができますので、
お使いの環境に合わせて、ご自分で調整してあげてください。
調整ネジは、+か−の方向に1目盛り動かすと、
それぞれ、一日1分程度、針の進む速度が変わります。
(つまみがないタイプのものも、中にレバーがありますので、
針の先などを差し込んで、そっとスライドさせて動かしてください。)