ヨーロッパのアンティーク & ナチュラルカントリー雑貨のお店 - アンティークKOKON*
当時の姿がそのまま残された、イギリスアンティークのラベルつき薬品ボトル。イギリスアンティークのボトルと言えば、ヴィクトリア時代などに土の中に捨てられたものを掘り起こしたものがほとんど。だから、ほとんどのボトルには、当時のラベルも蓋も、残っていない。にもかかわらず、こちらの薬品ボトルはなんと、手書き文字入りの当時のラベルと、コルクの蓋までが、完璧な状態で残されている。これまで、何百本というアンティークボトルを取り扱ってきて、ようやく出会えた、奇跡の一本。本体は、うつくしい六角柱のボトルで、うち三面がフラット、残りの三面が、すべりにくい、楽器のギロのようなストライプのエンボス加工つき。そして、色褪せたラベルには、「POISON(薬品)」と印刷された赤文字の下に、イギリスでよくつかわれる、青色のインクで、「CARBON TETRACHLORIDE(四塩化炭素)」の手書き文字。その下の部分には、「O.H.HARDING」という文字をはじめ、このボトルの販売元があったと思われる、ロンドン郊外の町・CROYDONの住所などが印刷されている。長い時間を経て灰色がかったコルクの蓋は、密度が高く、すべすべとした手ざわりで、どことなく品がある。アンティークコレクターでも滅多に手にすることのできない、完全なコンディションの、小さな薬品ボトル。本物のアンティークならではのラベルの存在感が素晴らしいので、アンティークになじみのない人でも、思わず目をとめて、じっくりと眺めてしまいそう。高さ約 12.5cm、直径約 5cm。